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2023/10/20~10/26【萩原亮個展 プロセスとかたち】


作品の形態(form)と形式(format)に与える影響―

【萩原亮個展 プロセスとかたち】

2023年10月20日(金)~10月26日(木)

ギャラリー自由が丘

企画/プロデュース:色 Twitter Instagram

 

【アーティスト】

萩原 亮 HP X(旧Twitter)

1985年 神奈川県生まれ

2011年 東京藝術大学彫刻科卒業

2013年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了

2021年 横浜美術大学彫刻コース 非常勤講師


展示

2019年 個展 HAGIWARA RYO EXHIBITION (いりや画廊)

2020年 第16回KAJIMA彫刻コンクール 入選

2021年 Owls 2021 (四季彩舎)

    個展 Weekly Sculpture (いりや画廊)

    POP-UP 3D #1 彫刻家 萩原亮 展 (DMM.make)

2022年 Future Artists Tokyo Satellites 2022-SHIP- (Hareza池袋)

    D-art,ART 2022 (松坂屋名古屋店)


    他展示多数

 

1985年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。

「人は対象のどの部分を見た時にそのものらしさを感じるのか」をコンセプトに、現在は主に動物をモチーフに3DCGを用いて制作。立体を構成する無数の稜線の中から、形の本質を捉えた最小限の線を抽出し、バーチャル上のxyz座標に配置することで立体を構成している。その最適化された曲線によって結ばれた緊張感のある造形は、360度どの方向から鑑賞しても、モチーフの特徴を捉えたミニマルな形になっている。


大学時代、裏側まで透けて見えてしまう画面上の3Dワイヤーフレームで形作られた立体に惹かれたことが、現在の彫刻表現の原点になっている。稜線は裏側まで見えていると、逆に認識に混乱を起こす。見えすぎてしまっても不具合が生じるのだ。


対して、優れているクロッキーは、一本の線が描いてあるのみにも関わらず、骨格の硬さや肉の膨らみ、対象の雰囲気すら表してしまう。そんなクロッキーやピクトグラムのような「最小限で形の本質を捉えた」線を探り出し立体を制作している。


デジタルツールを駆使して生み出すインダストリアルな線は、従来の“のみ”や“へら”などを使った「手仕事」で生まれる線とは異なった性質を帯びている。

かつて200年前に、手仕事で立体物を細部までくまなく写実的に表現したロダン。その美学や手法に抗うように、形を崩したり、概念を表現することで発展した20世紀モダニズム彫刻。そして21世紀。もはや現実世界でモデリング作業を行わないこの表現は、はたして「彫刻」と呼べるのだろうか?


また、CGデータを活用した3Dプリント技術を用い、ブロンズの他に、陶、ナイロン、樹脂などの様々な素材と、カラーバリエーションを掛け合わせることで、彫刻表現と素材の特性との関係性や、彫刻作品の価値について研究している。

現代ならではの技術を用い、大量生産技術を駆使しながらも、それぞれがユニークである作品群。その概念はかつてのアンディ・ウォーホルのように、従来の造形表現が持つ唯一性や、手仕事と機械技術との関係性、造形表現の価値そのものを問いかける。

文:美術解説するぞー/鈴木 博文

 

【展示会コンセプト】

彫刻制作においては、その素材や制作プロセスが制約として作品の形に大きく影響を与えます。

20世紀にフリオゴンサレスが鉄溶接を彫刻に取り入れることによって、それまでの彫刻の素材では成し得なかった「空間の中のドローイング」や線で区切られた「虚のボリューム」という新たな表現が生まれました。

私はデジタルネイティブ世代の彫刻家として、デジタルツールを彫刻の素材、制作プロセスとして取り入れる事で生まれる、現代の新しい彫刻の「かたち」を模索しています。

「プロセスとかたち」と題する今回の個展では、デジタルツールを用いた彫刻制作のプロセスと、それが作品の形態(form)と形式(format)に与える影響について考察します。

【展示会開催についての思い】

2年ぶりの個展となる本展では、3Dプリントを制作に活用した一点物の彫刻作品に加え、制作の過程で生まれるマケット(模型)やドローイングも併せて展示します。

作品単体にとどまらず、その制作過程や背景にも興味を持っていただければ幸いです。

 

【日時】

2023年10月20日(金)~10月26日(木)

12:00~19:00

*最終日17:00まで

 

【入場料】 無料

 

【会場】 ギャラリー自由が丘

〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5丁目41-2 アトラス自由が丘ビル1F

 

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